5月7日、8日は東海社会人サッカーリーグの開幕日でした。東海社会人リーグは全国9分割された地域リーグの1つで、J1を1部とするとJ2・JFLを挟んで、4部5部にあたります。ここに注目している人はどう考えたって物好きな人たちですね。自分もそのうちの一人で静岡県のチームを2つ応援していて、1つは地元のVolareFC浜松、もう1つは「元祖サッカーの街」のクラブ藤枝MYFCです。
地域リーグといえば去年までは北信越リーグが自嘲と羨望、そして敬意を込めて「日本で一番無駄に熱い」と言われていて最注目だったのだけど、長野松本金沢が抜けて一段落といった感じ。地域リーグが盛り上がる要因は色々あるけど、サッカーが盛んかどうかはあんまり関係ないです。大事なのは「地域の身近な存在」「愛郷心に訴える」と言った土臭い要素で、これに「有名選手が所属」とか「J参入表明」の要素を持ったクラブが増えると北信越のように爆発的に盛り上がります。かつてのKyuリーグもそうだったしね。
その点、東海リーグはJ参入表明クラブ、通称「物好きクラブ」が増えて段々と加熱している。先の2クラブ、VolareFC浜松と藤枝MYFC、そして三重のFC鈴鹿ランポーレがそれで、特にFC鈴鹿は、JFL以上のクラブがない三重においては事実上のトップクラブ、90年代に休止したコスモ石油以来の全国2部リーグ加入が期待されてます。ただ問題なのは、藤枝MYFCとFC刈谷、今季1部昇格のFC岐阜SECONDの期待値がどうしようもなく高いことか。この混戦模様も地域リーグを面白くする要因ではあるのだけども。
で、東海2部所属の我が地元浜松からJを目指す街クラブのVolareFC浜松なんだけど、ついにここまで来たかという感じです。県西部支部リーグの頃から応援していた自分としては東海でやっていること自体が物凄く感慨深い。西部支部の頃のメンバーが最強だったとか、県の時はGK4人もいるのにフィールダーが12人しかいなくてケガ人続出で天皇杯県予選を辞退せざるを得なかったとか、浜松産の日系ブラジル人FWがいたこともあったり、東海社会人トーナメント決勝の逆転ゴールを決めたのがFW出場したGKだったり中々面白いクラブです。ただ、選手は粒揃になったけどクラブ運営が未だボランティアの域を抜けていないので先ずはクラブ体制を整えるのが急務ですね。
藤枝MYFCについては以前とやかく言ったけど何だかんだ言って「元祖サッカーの街」藤枝のクラブなので応援したいです。
さて、以下は開幕戦の結果と順位です。
東海1部
第1節 5月7日 | |||
---|---|---|---|
FC刈谷 | 1-2 | FC岐阜SECOND | ウェブスタ刈谷 |
FC鈴鹿ランポーレ | 0-0 | 藤枝市役所 | 石垣池公園 |
第1節 5月8日 | |||
shizuoka.藤枝MYFC | 5-1 | トヨタ蹴球団 | 藤枝総合サッカー場 |
マルヤス工業 | 2-3 | 矢崎バレンテ | 港サッカー場 |
順位 | チーム | 試合 | 勝点 | 得失 | 得 | 失 | 勝 | 分 | 敗 |
1 | shizuoka.藤枝MYFC | 1 | 3 | +4 | 5 | 1 | 1 | 0 | 0 |
2 | 矢崎バレンテ | 1 | 3 | +1 | 3 | 2 | 1 | 0 | 0 |
3 | FC岐阜SECOND | 1 | 3 | +1 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 |
4 | FC鈴鹿ランポーレ | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
4 | 藤枝市役所 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
6 | マルヤス工業 | 1 | 0 | -1 | 2 | 3 | 0 | 0 | 1 |
7 | FC刈谷 | 1 | 0 | -1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1 |
8 | トヨタ蹴球団 | 1 | 0 | -4 | 1 | 5 | 0 | 0 | 1 |
- 1位は全国地域リーグ決勝大会に出場。
- 7・8位は東海2部に降格。
東海2部
第1節 5月8日 | |||
---|---|---|---|
中京大学FC | 2-2 | 長良クラブ | 港サッカー場 |
芙蓉クラブ | 1-2 | Volare FC浜松 | エコパ補助 |
春日井クラブ | 0-2 | ISE YAMATO FC | 朝宮公園 |
Cyukyo univ.FC | 2-3 | コニカミノルタ豊川 | 中京大学G |
順位 | チーム | 試合 | 勝点 | 得失 | 得 | 失 | 勝 | 分 | 敗 |
1 | ISE YAMATO FC | 1 | 3 | +2 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 |
2 | コニカミノルタ豊川 | 1 | 3 | +1 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 |
3 | Volare FC浜松 | 1 | 3 | +1 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 |
4 | 中京大学FC | 1 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 |
4 | 長良クラブ | 1 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 |
6 | Chukyo univ FC | 1 | 0 | -1 | 3 | 4 | 0 | 0 | 1 |
7 | 芙蓉クラブ | 1 | 0 | -1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1 |
8 | 春日井クラブ | 1 | 0 | -2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 |
9 | 浜松大学FC | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
- 1・2位は東海1部に昇格。
- 7・8・9位は各県リーグに降格。
次節の対戦カードは以下の通り。
東海1部
第2節 5月14日 | |||
---|---|---|---|
トヨタ蹴球団 | 19:00 | FC鈴鹿ランポーレ | トヨタSC第2G |
第2節 5月15日 | |||
藤枝市役所 | 12:00 | マルヤス工業 | 藤枝総合陸上 |
矢崎バレンテ | 14:15 | FC刈谷 | 藤枝総合陸上 |
FC岐阜SECOND | 15:00 | shizuoka.藤枝MYFC | 長良川球技メドウ |
第2節 5月15日 | |||
---|---|---|---|
Volare FC浜松 | 14:00 | 中京大学FC | エコパ人工芝 |
長良クラブ | 12:00 | 浜松大学FC | 長良川球技メドウ |
コニカミノルタ豊川 | 12:00 | 芙蓉クラブ | 中京大学G |
Cyukyo univ.FC | 14:00 | ISE YAMATO FC | 中京大学G |
ところで東海サッカーは社会人も高校年代も静岡愛知のクラブが幅を利かせている。東海社会人では平成年代の優勝回数は静岡が16回、岐阜4回、愛知2回、三重0回、平成23年度の東海所属クラブ数は愛知が7、静岡が6で三重と岐阜が共に2となっている。ただ、岐阜の優勝4回は今は無き西濃運輸と地域時代のFC岐阜のもので県のトップクラブ以外が優勝したことはない。三重については昭和期のコスモ石油まで遡らないと優勝がない。この2県の活躍が東海サッカーの底上げにつながるので是非とも頑張ってもらいたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿